ピルの作用と血液検査の必要性

ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが主成分のホルモン剤です。ホルモンの作用により脳下垂体は妊娠していない状態でも妊娠したと感知します。その結果、排卵を促す黄体化ホルモンの分泌が抑制され、排卵が起こらなくなる仕組みです。また、ホルモンの作用により子宮内膜の増殖が抑えられたり、子宮頚管の粘膜を変化させ、受精しにくくします。ピルの服用を止めれば、ホルモンの作用が消え、脳下垂体は妊娠状態が終了したと感知するため、再び卵巣を刺激して排卵が促されるようになります。
ピルは、正しく服用することでほぼ100%の避妊効果を得ることができます。避妊効果以外にも生理痛の軽減や生理不順の改善、出血量の減少、月経前症候群の緩和など辛い症状の改善が期待できます。また、ホルモンバランスが整うことで、生理前のニキビや肌荒れがなくなり、生理日をずらすことができるため、旅行や試験などの生理が重なって欲しくないイベントにも便利です。排卵を抑えることで、卵巣を良好な状態で保つことができるため、卵巣がんや良性卵巣腫などにかかるリスク軽減や不妊予防にもつながります。
ピルは婦人科などで処方してもらうことができます。処方してもらう際には、一般的に血液検査などの検査を受けることになります。病院によっては血液検査などがなく問診ぐらいしか設けていないところもあります。
安全に服用するためには、1年に1回子宮がん検査や超音波検査、性感染症などの婦人科チェックと半年に1度の血液検査が有効です。ピルに限らず薬剤を服用することは肝臓への負担がかかります。そのため、長期間服用する場合には、血栓症のリスクチェックのための血液凝固検査や貧血検査などを受ける必要があります。